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「八解脱」の版間の差分

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ（WikiArc）』

 
 
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　  八種の禅定の力によって貪りを捨て去ること。([[観経#P--111|観経 P.111]])
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はちげだつ　八解脱
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八種の定の力によって貪著の心を捨てること。また八背捨ともいう。背はそむく意。
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# いろやかたちの想(色想)が内心にあるのを除くために、外境のいろやかたちについて[[不浄観]]を修めること。
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# 内心の色想はなくなったが、さらにこれを確実にするために不浄観を続けること。
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# 前の不浄観の心を捨て、外境のいろやかたちについて清らかな面を観じても貪りの心を起こさないで、浄解脱を身に証し具足して安住すること。
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# 物質的な想をすべて滅して、空無辺処定に入ること。
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# 空無辺の心を捨てて、識無辺処定に入ること。
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# 識無辺の心を捨てて無所有処定に入ること。
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# 無所有の心を捨てて非想非非想処定に入ること。
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# 受・想などを捨てて、滅尽定に入ること。
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このうち1.2.はともに初禅と第二禅とにより、3.は第四禅、4.5.6.7は順次四無色定による。また1.と2.とをそれぞれ二分し、8.を四分したものが八勝処である。（仏教学辞典）
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:→[[八背]]

2018年1月30日 (火) 22:40時点における最新版

はちげだつ

　八種の禅定の力によって貪りを捨て去ること。(観経 P.111)

出典（教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社
区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。

はちげだつ　八解脱

八種の定の力によって貪著の心を捨てること。また八背捨ともいう。背はそむく意。

  1. いろやかたちの想(色想)が内心にあるのを除くために、外境のいろやかたちについて不浄観を修めること。
  2. 内心の色想はなくなったが、さらにこれを確実にするために不浄観を続けること。
  3. 前の不浄観の心を捨て、外境のいろやかたちについて清らかな面を観じても貪りの心を起こさないで、浄解脱を身に証し具足して安住すること。
  4. 物質的な想をすべて滅して、空無辺処定に入ること。
  5. 空無辺の心を捨てて、識無辺処定に入ること。
  6. 識無辺の心を捨てて無所有処定に入ること。
  7. 無所有の心を捨てて非想非非想処定に入ること。
  8. 受・想などを捨てて、滅尽定に入ること。

このうち1.2.はともに初禅と第二禅とにより、3.は第四禅、4.5.6.7は順次四無色定による。また1.と2.とをそれぞれ二分し、8.を四分したものが八勝処である。（仏教学辞典）

→八背
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