操作

「往相還相」の版間の差分

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

 
(同じ利用者による、間の3版が非表示)
1行目: 1行目:
 
おうそう-げんそう
 
おうそう-げんそう
  
 【左訓】「往相はこれより往生せさせんとおぼしめす回向なり。還相は浄土にまゐり、果ては普賢のふるまひをせさせて衆生利益せさせんと回向したまへるなり」(異本)([[高僧和讃#P--584|高僧 P.584]])
+
 【左訓】「往相はこれより往生せさせんとおぼしめす回向なり。還相は浄土にまゐり、果ては普賢のふるまひをせさせて衆生利益せさせんと回向したまへるなり」(異本)([[高僧和讃#no34|高僧 P.584]])
  
 
{{Copyright}}
 
{{Copyright}}
 
----
 
----
 
;浄土真宗の重要な教義概念。<br />
 
;浄土真宗の重要な教義概念。<br />
御開山の主著『教行証文類』では、
+
御開山の主著『[[教行証]]文類』では、
  
 
{{Inyou|
 
{{Inyou|
:つつしんで浄土真宗を案ずるに、二種の回向あり。一つには往相、二つには還相なり。往相の回向について真実の教行信証あり。([[教巻#no1|教巻 P.135]])
+
:つつしんで[[浄土真宗]]を案ずるに、二種の回向あり。一つには往相、二つには還相なり。往相の回向について真実の教行信証あり。([[教巻#no1|教巻 P.135]])
 
}}
 
}}
 
と、往相と還相は阿弥陀仏から回向される浄土真宗の{{DotUL|宗義}}であるとされる。<br />
 
と、往相と還相は阿弥陀仏から回向される浄土真宗の{{DotUL|宗義}}であるとされる。<br />
 
また『略文類』といわれる『浄土文類聚鈔』では、
 
また『略文類』といわれる『浄土文類聚鈔』では、
 
{{Inyou|
 
{{Inyou|
:しかるに本願力の回向に二種の相あり。一つには往相、二つには還相なり。([[浄文#P--478|浄文 P.478]])
+
:しかるに[[本願力の回向]]に二種の相あり。一つには往相、二つには還相なり。([[浄文#P--478|浄文 P.478]])
 
}}
 
}}
 
と、阿弥陀仏の本願の{{DotUL|法義}}として、往相、還相の二種の相があるとされる。
 
と、阿弥陀仏の本願の{{DotUL|法義}}として、往相、還相の二種の相があるとされる。
22行目: 22行目:
 
*→[[往相回向]]
 
*→[[往相回向]]
 
*→[[還相回向]]
 
*→[[還相回向]]
 +
*→[[普賢の徳]]
 +
*→[[従果還因]]
 
*→[[常倫に…現前し]]
 
*→[[常倫に…現前し]]
 +
 +
 +
 +
 +
[[Category:追記]]

2023年11月15日 (水) 17:46時点における最新版

おうそう-げんそう

 【左訓】「往相はこれより往生せさせんとおぼしめす回向なり。還相は浄土にまゐり、果ては普賢のふるまひをせさせて衆生利益せさせんと回向したまへるなり」(異本)(高僧 P.584)

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。

浄土真宗の重要な教義概念。

御開山の主著『教行証文類』では、

つつしんで浄土真宗を案ずるに、二種の回向あり。一つには往相、二つには還相なり。往相の回向について真実の教行信証あり。(教巻 P.135)

と、往相と還相は阿弥陀仏から回向される浄土真宗の宗義であるとされる。
また『略文類』といわれる『浄土文類聚鈔』では、

しかるに本願力の回向に二種の相あり。一つには往相、二つには還相なり。(浄文 P.478)

と、阿弥陀仏の本願の法義として、往相、還相の二種の相があるとされる。