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出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

 
 
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ごがい
 
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 蓋は心をおおうものの意で、煩悩(ぼんのう)の異名。 心をおおう五種の煩悩。 『倶(く)舎論(しゃろん)』では、欲貪(よくとん)蓋(がい) (むさぼり)、瞋(しん)恚(に)蓋(がい) (いかり)、惛(こん)眠(みん)蓋(がい) (身心をくらく沈みこんだ状態にさせることと、眠り込んだ状態にさせること)、掉(じょう)(け)蓋(がい) (心を浮動させる掉(じょう)挙(こ)と心を悩ませる後悔)、疑(ぎ)蓋(がい) (疑い、ためらい) の五種をあげる。
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 蓋は心をおおうものの意で、<kana>煩悩(ぼんのう)</kana>の異名。 心をおおう五種の煩悩。 『倶舎論』では、
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#<kana>欲貪蓋(よくとんがい)</kana> (むさぼり)
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#<kana>惛眠蓋(こんみんがい)</kana> (身心をくらく沈みこんだ状態にさせることと、眠り込んだ状態にさせること)
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2012年7月3日 (火) 07:34時点における最新版

ごがい

 蓋は心をおおうものの意で、煩悩(ぼんのう)の異名。 心をおおう五種の煩悩。 『倶舎論』では、

  1. 欲貪蓋(よくとんがい) (むさぼり)、
  2. 瞋恚蓋(しんにがい) (いかり)、
  3. 惛眠蓋(こんみんがい) (身心をくらく沈みこんだ状態にさせることと、眠り込んだ状態にさせること)、
  4. 掉悔蓋(じょうけがい) (心を浮動させる掉挙(じょうこ)と心を悩ませる後悔)、
  5. 疑蓋(ぎがい)(疑い、ためらい)

の五種をあげる。

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

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