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出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

(ページの作成:「たりき  他力、佗力、侘力とも書く。佗の訓は、ほか ひく、わび 、になうなどがあり、ほかの意の他と通じて用いられたも...」)
 
 
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 他力、佗力、侘力とも書く。佗の訓は、ほか ひく、わび 、になうなどがあり、ほかの意の他と通じて用いられたものか。
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 他力、佗力、侘力とも書く。佗の訓は、ほか、ひく、わび 、になうなどがあり、ほかの意の他と通じて用いられたものか。
 
「説文解字」には、  
 
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:負何也。従人它聲。
 
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::負何するなり、人に従ひ、它を聲とす。
 
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とある意から、阿弥陀仏は他者の荷を負う者との意味で佗力と表現したのかもである。
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とある意から、阿弥陀仏は他者の荷を負う者との意味で佗力と表現したのかもである。『大経』には、
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:為諸庶類 作不請之友。荷負群生 為之重担。
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:もろもろの[[庶類]]のために[[不請の友]]となる。群生を荷負してこれを重担とす。([[大経上#P--7|大経 P.7]])
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と、ある。
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*会意形声。もと、佗(タ)に同じ。人と、它(タ)(ほかの意。也はその変形)とから成り、もと、異族の人の意を表したが、它の意に用いられる。
  
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2019年12月11日 (水) 14:31時点における最新版

たりき

 他力、佗力、侘力とも書く。佗の訓は、ほか、ひく、わび 、になうなどがあり、ほかの意の他と通じて用いられたものか。 「説文解字」には、

負何也。従人它聲。
負何するなり、人に従ひ、它を聲とす。

とある意から、阿弥陀仏は他者の荷を負う者との意味で佗力と表現したのかもである。『大経』には、

為諸庶類 作不請之友。荷負群生 為之重担。
もろもろの庶類のために不請の友となる。群生を荷負してこれを重担とす。(大経 P.7)

と、ある。

  • 会意形声。もと、佗(タ)に同じ。人と、它(タ)(ほかの意。也はその変形)とから成り、もと、異族の人の意を表したが、它の意に用いられる。