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出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

 
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くしゃろん
 
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 『阿毘達磨(あびだつま)倶舎論』のこと。三十巻。[[天親]](てんじん)菩薩(5世紀頃)造。唐の玄奘(げんじょう)訳。
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 『<kana>阿毘達磨(あびだつま)</kana>倶舎論』のこと。三十巻。[[天親]]菩薩(5世紀頃)造。唐の<kana>玄奘(げんじょう)</kana>訳。<br />
 
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説一切<kana>有部(うぶ)</kana>の説を中心に<kana>経量部(きょうりょうぶ)</kana>の説を加えたもの。<kana>界品(かいぼん)</kana>・<kana>根品(こんぼん)</kana>・<kana>世間品(せけんぼん)</kana>・<kana>業品(ごうぼん)</kana>・<kana>睡眠品(ずいめんぼん)</kana>・<kana>賢聖品(けんしょうぼん)</kana>・<kana>智品(ちぼん)</kana>・<kana>定品(じょうぼん)</kana>、および付論としての<kana>破我品(はがぼん)</kana>からなり、仏教の百科全書的な内容をそなえている。
説一切有部(うぶ)の説を中心に経量部(きょうりょうぶ)の説を加えたもの。界品(かいぼん)・根品(こんぼん)・世間品(せけんぼん)・業品(ごうぼん)・睡眠品(ずいめんぼん)・賢聖品(けんしょうぼん)・智品(ちぼん)・定品(じょうぼん)、および付論としての破我品(はがぼん)からなり、仏教の百科全書的な内容をそなえている。
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仏教教義の基礎的典籍として重視され、数多くの注釈書が作成された。異訳に<kana>真諦(しんたい)</kana>訳『阿毘達磨倶舎釈論』二十二巻がある。
 
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仏教教義の基礎的典籍として重視され、数多くの注釈書が作成された。異訳に真諦(しんたい)訳『阿毘達磨倶舎釈論』二十二巻がある。
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2017年10月23日 (月) 15:07時点における最新版

くしゃろん

 『阿毘達磨(あびだつま)倶舎論』のこと。三十巻。天親菩薩(5世紀頃)造。唐の玄奘(げんじょう)訳。
説一切有部(うぶ)の説を中心に経量部(きょうりょうぶ)の説を加えたもの。界品(かいぼん)根品(こんぼん)世間品(せけんぼん)業品(ごうぼん)睡眠品(ずいめんぼん)賢聖品(けんしょうぼん)智品(ちぼん)定品(じょうぼん)、および付論としての破我品(はがぼん)からなり、仏教の百科全書的な内容をそなえている。 仏教教義の基礎的典籍として重視され、数多くの注釈書が作成された。異訳に真諦(しんたい)訳『阿毘達磨倶舎釈論』二十二巻がある。

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

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