操作

「六欲天」の版間の差分

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

(1 版)
 
1行目: 1行目:
 
 
ろくよくてん
 
ろくよくてん
  
 三界(さんがい)のうち欲界(よくかい)に属する六種の天界。 最下位に四天王天(してんのうてん)、上方に向って忉(とう)()天(てん)、夜摩(やま)天(てん)、兜(と)率(そつ)天(てん)、化楽天(けらくてん)、最上位に他化(たけ)自在天(じざいてん)がある。 ①四天王天 (四王天)。 須(しゅ)弥(み)山(せん)の中腹にあり、帝釈天(たいしゃくてん)につかえ仏法を守護する持国天(じこくてん)・増上天(ぞうじょうてん)・広目天(こうもくてん)・多(た)聞天(もんてん)の住処。 ②忉利天 (三十三天)。 須弥山の頂に位置する帝釈天を中心にし、さらに四方に八天ずつの合せて三十三天からなる。 ③夜摩天 (炎魔天(えんまてん))。 その一昼夜は人間界の二百年にあたり、また二千歳の寿をたもち、五欲の楽を受けるという。 ④兜率天 (兜率陀天(とそつだてん))。 この天の内院は将来仏となるべき一生補処(いっしょうふしょ)の菩薩が住されるところとされる。 ⑤化楽天 (化自(けじ)在天(ざいてん)・楽変化天(らくへんげてん))。 自ら妙楽の環境をつくり出して楽しむ。 ⑥他化自在天 (他化天・第六天)。 欲界最高処で、他の天界の神々がつくり出した欲望の対象を自在に受けることができる。
+
 三界のうち<kana>欲界(よくかい)</kana>に属する六種の天界。 最下位に四天王天、上方に向って<kana>忉利天(とうりてん)</kana>、<kana>夜摩天(やまてん)</kana>、<kana>兜率天(とそつてん)</kana>、<kana>化楽天(けらくてん)</kana>、最上位に<kana>他化自在天(たけじざいてん)</kana>がある。  
 +
*①四天王天 (四王天)。 須弥山の中腹にあり、<kana>帝釈天(たいしゃくてん)</kana>につかえ仏法を守護する<kana>持国天(じこくてん)</kana>・<kana>増上天(ぞうじょうてん)</kana>・<kana>広目天(こうもくてん)</kana>・<kana>多聞天(たもんてん)</kana>の住処。  
 +
*②忉利天 (三十三天)。 須弥山の頂に位置する帝釈天を中心にし、さらに四方に八天ずつの合せて三十三天からなる。  
 +
*③夜摩天 (<kana>炎魔天(えんまてん)</kana>)。 その一昼夜は人間界の二百年にあたり、また二千歳の寿をたもち、五欲の楽を受けるという。  
 +
*④兜率天 (<kana>兜率陀天(とそつだてん)</kana>)。 この天の内院は将来仏となるべき<kana>一生補処(いっしょうふしょ)</kana>の菩薩が住されるところとされる。  
 +
*⑤化楽天 (<kana>化自在天(けじざいてん)</kana>・<kana>楽変化天(らくへんげてん)</kana>)。 自ら妙楽の環境をつくり出して楽しむ。  
 +
*⑥他化自在天 (他化天・第六天)。 欲界最高処で、他の天界の神々がつくり出した欲望の対象を自在に受けることができる。
  
 
{{Copyright}}
 
{{Copyright}}
 
----
 
----
 
[[Category:巻末註]]
 
[[Category:巻末註]]

2012年10月10日 (水) 20:56時点における最新版

ろくよくてん

 三界のうち欲界(よくかい)に属する六種の天界。 最下位に四天王天、上方に向って忉利天(とうりてん)夜摩天(やまてん)兜率天(とそつてん)化楽天(けらくてん)、最上位に他化自在天(たけじざいてん)がある。

  • ①四天王天 (四王天)。 須弥山の中腹にあり、帝釈天(たいしゃくてん)につかえ仏法を守護する持国天(じこくてん)増上天(ぞうじょうてん)広目天(こうもくてん)多聞天(たもんてん)の住処。
  • ②忉利天 (三十三天)。 須弥山の頂に位置する帝釈天を中心にし、さらに四方に八天ずつの合せて三十三天からなる。
  • ③夜摩天 (炎魔天(えんまてん))。 その一昼夜は人間界の二百年にあたり、また二千歳の寿をたもち、五欲の楽を受けるという。
  • ④兜率天 (兜率陀天(とそつだてん))。 この天の内院は将来仏となるべき一生補処(いっしょうふしょ)の菩薩が住されるところとされる。
  • ⑤化楽天 (化自在天(けじざいてん)楽変化天(らくへんげてん))。 自ら妙楽の環境をつくり出して楽しむ。
  • ⑥他化自在天 (他化天・第六天)。 欲界最高処で、他の天界の神々がつくり出した欲望の対象を自在に受けることができる。
出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。