2013年5月9日 (木) 19:47時点における版

なんじのぐぜい

　思いはかることのできない広大な誓願。(総序 P.131)

難思と無礙の文は対偶の対句になっており、一体の意味をあらわそうとされたのであろう。

難思弘誓　度難度海大船

無礙光明　破無明闇恵日

なお、『六要』では、難思と無礙は十二光の難思光、無礙光からであり阿弥陀如来の徳を讃嘆する意とされている。
『弥陀如来名号徳』では、「難思光仏と申すは、この弥陀如来のひかりの徳をば、釈迦如来も御こころおよばずと説きたまへり。こころのおよばぬゆゑに難思光仏といふなり。 」と、ある。
なお、第十八願文は「設我得仏　十方衆生」から読めば衆生への《願い》であり、「若不生者　不取正覚」からみれば生仏一如の《誓い》である。これを誓願という。