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大衆部(だいしゅぶ、巴: Mahāsaṃgītika[1], マハーサンギーティカ, 梵: महासांघिक, Mahāsāṃghika, マハーサーンギカ)は、古代インド仏教の部派の1つ。音訳して摩訶僧祇部(まかそうぎぶ)とも呼ばれる。
釈迦の没後100年ほど後、十事の非法・大天の五事などの「律」の解釈で意見が対立し、教団は上座部と大衆部とに根本分裂した(部派仏教時代)。
その後、それぞれの教団はさらに枝末分裂を繰り返し、大衆部からは下記のグループなどに分裂した。
大衆部系は主として中インドから南インドに広まり、概して勢力は小さかった。大衆部は説一切有部から分裂した経量部(きょうりょうぶ)と共に「現在有体・過未無体」を主張し、説一切有部の「三世実有・法体恒有」説と対立した。
なお、大衆部を大乗仏教の源流とする説がある。一時これを否定する説が出されて顧みられなくなっていたが、近年これを再び見直す可能性のある八千頌般若経の古写本(プラークリットで記述)が発見され注目されている。
大衆部の用いた律を『摩訶僧祇律』という。
脚注
注釈
出典
参考文献
- 佐々木, 閑 (1998). “部派分派図の表記方法”. 印度學佛教學研究 (日本印度学仏教学会) 47 (1): 385-377 .
関連項目