「授記」の版間の差分
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2018年2月13日 (火) 13:49時点における版
じゅき
仏が修行者に対して、未来に最高のさとりを得るであろうことを予言、約束すること。
出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社
区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社
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- オンライン版 仏教辞典より転送
授記
vyākaraṇa व्याकरण (S) 原語は、「和伽羅那(わからな)」「婆伽羅那(ばからな)」「弊迦蘭陀(へいからんだ)」などと音写される。
十二部経の一つ
十二部経で「記別(きべつ)」「記説」「記」「説」などと訳され、問答体の典籍を意味している。
仏となる確約
「授記」「受記」「受授」「授決」などと訳される。授記とは、仏が修行者に対して将来必ず仏となることを予言し保証を与えることをいう。
釈迦は過去世に燃灯仏から現世における成仏を授記されたといわれる。
スリランカでは仏殿の内陣背後の回廊部に過去二十四仏とその授記を受ける男女や動物の姿をリアルに描いている。
大乗仏教では「授記作仏」(じゅきさぶつ)という考えが根底にある。無量寿経では法蔵菩薩が師の世自在王仏から阿弥陀仏となると授記をうける。法華経には舎利弗ら声聞の授記、提婆達多や女人に対する授記を説いている。
受記の必要性
大乗仏教では、見仏と受記が成仏の必要条件とされている。ことに、発願して、それを仏に認められた上で修行をし、仏から記別を受けなくては仏となることはできないと考えられている。そこで、仏に見えるために仏国土へ往生し、発願の後、記別を受ける必要がある。
これは、釈迦がこの世から亡くなったために、成仏するものがいなくなったとする考えから発生し、直接に仏から指導を受けない限り仏とはなり得ないという考えに基づく。このために、仏国土への往生が必要とされるのである。