「歎異抄」の版間の差分
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+ | : ひそかに愚案を回らしてほぼ古今を勘ふるに、先師(親鸞)の口伝の真信に異なることを歎き、後学相続の疑惑あることを思ふに、幸ひに有縁の知識によらずは、いかでか易行の一門に入ることを得んや。 | ||
+ | :まつたく自見の覚語をもつて他力の宗旨を乱ることなかれ。 | ||
+ | :よつて故親鸞聖人の御物語の趣、耳の底に留むるところいささかこれをしるす。 | ||
+ | :ひとへに同心行者の不審を散ぜんがためなりと[云々]。 |
2022年8月5日 (金) 13:17時点における最新版
『歎異抄』の序は漢文で書かれている。
- 窃廻愚案 粗勘古今 歎異先師口伝之真信 思有後学相続之疑惑 幸不依有縁知識者 争得入易行一門哉
- 全以自見之覚語莫乱他力之宗旨
- 仍故親鸞聖人御物語之趣 所留耳底 聊注之
- 偏為散同心行者之不審也[云々]
序
- ひそかに愚案を回らしてほぼ古今を勘ふるに、先師(親鸞)の口伝の真信に異なることを歎き、後学相続の疑惑あることを思ふに、幸ひに有縁の知識によらずは、いかでか易行の一門に入ることを得んや。
- まつたく自見の覚語をもつて他力の宗旨を乱ることなかれ。
- よつて故親鸞聖人の御物語の趣、耳の底に留むるところいささかこれをしるす。
- ひとへに同心行者の不審を散ぜんがためなりと[云々]。