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「全分他力」の版間の差分

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

(ページの作成:「 ぜんぶん-たりき 自力と他力があいまって救済が成立するといふ半自力・半他力に対する語。 西山派の証空には、 : 今、...」)
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2022年10月15日 (土) 13:32時点における版

 ぜんぶん-たりき

自力と他力があいまって救済が成立するといふ半自力・半他力に対する語。

西山派の証空には、

 今、此の本願の名号には、五劫思惟の心内に南無の機をのせて願じ、兆載永劫の万行は、流転の我等どもの行にして、知らざるに仏の方よりぞ南無阿弥陀仏と一つに成じ、凡夫往生の仏とは成りたまへり。此の故に衆生の方よりは何一つも用意すべき事なく、全分に仏の方より、何一つも漏らさず御認(おんしたた)め候なり。是を心得て凡夫の往生を成じ給へるなり。(『述成』(『西山上人短篇鈔物集』八三頁))
と、「衆生の方よりは何一つも用意すべき事なく、全分に仏の方より」とある。