「三性」の版間の差分
出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』
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さんしょう 三性(三無性)
① すべての存在の本性や状態のあり方(性相)を有無・仮実という点から三種に分けたのを三性といい、三性のそれぞれが無自性空であることを示すのを三無生という。
『解深密教』巻二の一切法相品などに基づく説で、インドの唯識学派で説かれ、中国では法相宗の根本的な教義の一となり、華厳宗などでも用いる。三性は三自性、三性相、三種自性、三相などともいい、⑴
略して 遍依円という。{以下略}(仏教学辞典)
- 遍計所執性とは、まったく(遍く)分別(計)せられ、しかも実体あるものとして執着された性質ということであり、概念的構想によって実体のあるごとく妄想されたものをいう。
- 依他起性とは,他に依って起る性質ということであって、因縁によって生起するものをいう。それは固定した実体はなく、ただ現象としてあらわれているものである。
- 円成実性は、完全(円成)にして真実なる性質ということであり、諸法の真如をさす。(Wikidharma)