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十力

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

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じゅうりき

 仏が具えている十種の力。

  1. 処非処智力(しょひしょちりき)。道理・非理を知る力。
  2. 業異熟智力(ごういじゅくちりき)。業とその果報との因果関係を知る力。
  3. 静慮解脱等持等至智力(じょうりょげだつとうじとうしちりき)。禅定や三昧を知る力。
  4. 根上下智力(こんじょうげちりき)。衆生(しゅじょう)の能力や性質の優劣を知る力。
  5. 種種勝解智力(しゅじゅしょうげちりき)。衆生の意欲や望みをあきらかに知る力。
  6. 種種界智力(しゅじゅかいちりき)。衆生の本性を知る力。
  7. 遍趣行智力(へんしゅぎょうちりき)。衆生の人(にん)・天(でん)等の諸世界に趣く行(ぎょう)の因果を知る力。
  8. 宿住随念智力(しゅくじゅうずいねんちりき)。自他の過去世のことを思い起す力。
  9. 死生智力(ししょうちりき)。衆生の未来の生死・善悪の世界を知る力。
  10. 漏尽智力(ろじんちりき)。煩悩(ぼんのう)を滅した涅槃(ねはん)の境地と、それに到達するための手段を知る力。
出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

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