だいじょうきしんろん
『大乗起信論』一巻。 インドの馬鳴(めみょう)菩薩 (1-2世紀頃) 造と伝えられているが、同名異人の作とも、中国で馬鳴に仮託(かたく)されて作られたものともいわれる。 漢訳に梁(りょう)の真諦(しんだい)訳一巻、唐(とう)の実叉難陀(じつしゃなんだ)訳二巻がある。 大乗仏教の中心思想を理論と実践の両面から説き、真如(しんにょ)縁起(えんぎ)を主張する。 短編ではあるが、仏教史上極めて重要な書物で、華厳(けごん)・天台(てんだい)・禅・浄土・真言(しんごん)等の大乗仏教の主要な宗派に大きな影響を与えた。 →馬鳴 (めみょう)。(浄土真宗辞典)
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