だいじょうきしんろん
『大乗起信論』一巻。 インドの馬鳴菩薩 (1-2世紀頃) 造と伝えられているが、同名異人の作とも、中国で馬鳴に仮託されて作られたものともいわれる。 漢訳に梁の真諦訳一巻、唐の実叉難陀訳二巻がある。 大乗仏教の中心思想を理論と実践の両面から説き、真如縁起を[1]主張する。 短編ではあるが、仏教史上極めて重要な書物で、華厳・天台・禅・浄土・真言等の大乗仏教の主要な宗派に大きな影響を与えた。 →馬鳴 (めみょう)。(浄土真宗辞典)
- →『大乗起信論』
- ↑ 真如縁起。真如は一味平等であるが、この真如より染浄(ぜんじょう)の煩悩のけがれに染まることと染まらないこと。 また、けがれたことと清らかなこと。の縁にしたがって、一切万有の生滅の相が生ずるということ。 コトバンクより。
▲