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弥勒菩薩

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

2010年5月19日 (水) 20:47時点における林遊 (トーク | 投稿記録)による版

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みろくぼさつ

 弥勒は梵語マイトレーヤ (Maitreya) の音写。 慈氏(じし)と漢訳する。 また阿(あ)逸(いつ)多(た)ともいう。 阿逸多は梵語アジタ (Ajita) の音写で無(む)能(のう)勝(しょう)と漢訳し、弥勒の字(あざな)とされる。 もとは別の人格であったのを混同したと考えられる。 弥勒は現在の一生を過ぎると、釈尊のあとを補って仏になる補(ふ)処(しょ)の菩薩として、現在兜(と)率(そつ)天の内院(ないいん)に住し、神々のために説法しているという。 釈尊が入(にゅう)滅(めつ)してから五十六億七千万年を経た時、この世に下(げ)生(しょう)して、竜(りゅう)華(げ)樹(じゅ)の下でさとりをひらき、衆(しゅ)生(じょう)を救済するために三回説法するといわれる (竜華三会・弥勒三会)。 浄土真宗では、真実信心を得た人は次の生で必ず仏になるから、その位は弥勒に同じであるとして、「便同(べんどう)弥勒」 (すなはち弥勒に同じ) とも、「次如(しにょ)弥勒」 (次いで弥勒のごとし) ともいう。

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

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