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同居の土

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

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天台『観経疏』

今此経宗。以心観浄 則仏土浄。爲経宗致。四種浄土。謂凡聖同居土。方便有余土。実報無障礙土。常寂光土也。

  • 今、この経の宗は、心をもって浄を観ずれば即ち仏土浄なり。経の宗致となす。四種の浄土、謂く謂凡聖同居土。方便有余土。実報無障礙土。常寂光土なり。

各有浄穢。 五濁軽重同居浄穢。 体析巧拙有余浄穢。 次第頓入実報浄穢。 分証究竟寂光浄穢。

  • 各おの浄穢あり。五濁の軽・重は、同居の浄穢、体析の巧拙は有余浄穢、次第頓入は実報浄穢、分証究竟は寂光の浄穢なり。


娑婆雑悪荊棘瓦礫。 不浄充満同居穢也。 安養清浄。池流八徳樹列七珍。次於泥洹皆正定聚。 凡聖同居上品浄土也。

方便有余者。修方便道断四住惑。故曰方便。 無明未尽故言有余。 釈論云。出三界外有浄土。声聞辟支仏出生其中。 受法性身非分段生。法華云。若我滅後実得阿羅漢。 不信此法。若遇余仏。於此法中。便得決了。 就中復有利鈍。指上爲浄。指下爲穢也。

実報無障礙者。行真実法感得勝報。色心不相妨。故言無障礙。 純菩薩居無有二乗。仁王経云。三賢十聖住果報。即是其義。 釈論云。菩薩勝妙五欲。能令迦葉起舞。 >>> 香山で音楽の神の緊那羅(きんなら)が琴を奏した時、そのすばらしさにさしもの摩訶迦葉も起(た)って舞を舞ったという故事。迦葉起ちて舞う。 >>>

華厳云。無量香雲台。即其土浄妙五塵。就中更論次第頓悟上下浄穢等也。

常寂光者。常即法身。寂即解脱。光即般若。是三点不縦横並別。 名秘密蔵。諸仏如来所遊居処。真常究竟極爲浄土。 分得究竟上下浄穢耳。故以修心妙観能感浄土。爲経宗也。