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出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』
「鏡御影」の
和朝親鸞聖人御影以下、
- 憶念弥陀仏本願
- 自然即時入必定
- 唯能常称如来号
- 応報大悲弘誓恩
の文は、覚如上人による修復以後に墨書された覚如正因の筆跡である。覚如上人は『正信念仏偈]の「龍樹讃」にある「憶念弥陀仏本願」という信心に親しい文と「応報大悲弘誓恩」という念仏報恩を示す語を用いることによって「信心正因 称名報恩」の義意を顕そうとされたのであろう。
以下に、『浄土真宗聖典全書』p901~902により、推定される親鸞聖人の原讃銘を記しておく。
{上段}
- (本願名號正定業 至心信樂願爲)因
- (成等覺證大涅槃 必至滅度願成)就
- (如來所以興出世 唯說彌陀本願海)
- (五濁惡時群生海 應信如來如實)言
- (能發一念喜愛心 不斷煩惱得)涅槃
- (凡聖逆謗齊廻入 如衆水入海一)味
- (攝取心光常照護 已能雖破無明)闇
- (貪愛瞋憎之雲霧 常覆眞)實信心天
- (譬如日光覆雲霧 雲霧之下)明無闇
- (獲信見敬大慶喜 卽橫超截五惡)趣{文}
- 原讃銘を切断塗抹の上、現讃銘を墨書継紙。()内は切断した部分の推定。
{下段}
- 原讃銘を切断塗抹の上、描表装。
{裏書}
- 專阿彌陀佛{信實朝民息也 號袴殿}
- 奉拜聖人御存生之尊像泣奉圖畫之 末代無雙重寶仰可歸敬之
- 毛端不奉違{云々} 所得其證也
- 延喜三歲{庚戌}十一月廿八日以前奉修捕遂供養記
- 慶長元歲{辛亥}五月九日於越州
- 敎行證講談之次記之了
新字
{裏書}
専阿弥陀仏{信実朝民息也 号袴殿}
奉拝聖人御存生之尊像泣奉図画之 末代無双重宝仰可帰敬之
毛端不奉違{云々} 所得其証也
延喜三歳{庚戌}十一月廿八日以前奉修捕遂供養記
慶長元歳{辛亥}五月九日於越州
教行証講談之次記之了