二双四重
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二双四重という語は、『六要鈔』で横超の菩提心釈(信巻 P.246) を釈するときに、
- 此に二双四重の釈有り。所謂竪出・竪超・横出・横超是れ也。所立の差異文に在て見つべし。又第六巻及び『愚禿鈔』に委く此の事有り、彼の文を見るべし。
と、二双四重の名目を使われ、択瑛法師の横竪二出を挙げている。
『嘆徳文』では、
- ことに仏智信疑の得失を明かし、盛んに浄土報化の往生を判ず。兼ねてはまた択瑛法師の釈義について横竪二出の名を模すといへども、宗家大師(善導)の祖意を探りて、巧みに横竪二超の差を立つ。(嘆徳文 P.1078)
と、横竪(横出・竪出)、横竪(横超・竪超)とされていた。