四不十四非
出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』
2019年12月28日 (土) 20:00時点における林遊 (トーク | 投稿記録)による版 (ページの作成:「しふじゅうしひ 四不十四非 {{Inyou2| しふじゅうしひ 四不十四非 他力信心の徳を四つの「不」と十四の「非」によって讃...」)
しふじゅうしひ 四不十四非
しふじゅうしひ 四不十四非
他力信心の徳を四つの「不」と十四の「非」によって讃嘆したもの。「信巻」(註 245)にある。四つの不とは、①不簡貴賎緇素(出家・在家の違いをわけないこと)、②不謂男女老少(老若男女の別によってわけないこと)、③不問造罪多少(犯した罪の多い少ないを問わないこと)、④不論修行久近(修行期間の長い短いを問わないこと)の四。
十四の非とは、①②非行非善(自ら行う行や善でないこと)、③④非頓非漸(速やかにさとろうとしたり、長い時を費やしてさとろうとしたりする教えでないこと)、⑤⑥非定非散(定善や散善でないこと)、⑦⑧非正観非邪観(正しい観法やよこしまな観法でないこと)、⑨⑩非有念非無念(相を念じたり、相を離れて理を念じたりしないこと)、⑪⑫非尋常非臨終(平生に限ったり、臨終に限ったりしないこと)、⑬⑭非多念非一念(称名を多念に励んだり、一念に限ったりしないこと)の十四。四不は機の面から論じ、十四非は法の面から論じている。(浄土真宗辞典)