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行門・観門・弘願

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

2022年10月14日 (金) 19:16時点における林遊 (トーク | 投稿記録)による版 (ページの作成:「行観の『選択集秘鈔』 {{Inyou3| 傍正要門西山料簡也。爰以山法師事略頌師 法然房切諸行頸 弟子善慧房生取諸行申也。廢立者...」)

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行観の『選択集秘鈔』

傍正要門西山料簡也。爰以山法師事略頌師 法然房切諸行頸 弟子善慧房生取諸行申也。廢立者捨定散諸善位法門也。要門者衆機説返彌陀光明攝定散萬機法 門故山僧達如此申也。

傍・正・要門は西山の料簡なり。ここを以つて山法師事の略頌にも師の法然房は諸行の頸(くび)を切る、弟子の善慧房は諸行を生け取にすると申すなり。廃立とは定散の諸善を捨てる位の法門なり。要門とは衆機に説き返して弥陀の光明は定散の万機を摂すという法門なるゆえに山僧達も此のごとく申すなり。

法然が所廃とされた定散諸善を、証空は定散諸善は本来念仏体内の善であるから、定散を自力行とみる自力の執心さえ廃捨すれば、定散即念仏と開会され、他力念仏一行になるといわれたことを、「法然は諸行の頚を切り、善慧房証空は諸行を生け取りにした」といわれたのである。