広讃・略讃
出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』
広讃 こうさん、略讃 りゃくさん
広讃 。 諸仏が無量寿仏(阿弥陀如来)の威神功徳の不可思議なるを讃歎すること。諸仏が衆生に名号のいわれを広く讃嘆されること。ここでの称は、ほめたたえ讃嘆することの意。ゆえに広讃は諸仏の「教」(教え)である。→教
略讃 。 称名のこと。南無阿弥陀仏(なんんまんだぶ)と讃嘆させること。称には、となえるの他に、たたえる・ほめる・かなう・はかる・ほめる・あげる等の意味がある。
『唯信鈔文意』には
- 「第十七の願に、十方無量の諸仏にわがなをほめられん、となへられんと誓ひたまへる」(註 703)
と「ほめられん」といふ咨嗟と「となへられん」といふ称我名を挙げておられた。この「ほめられん」は広讃であり。「となへられん」は略讃であろう。