じゅうじょうさんたい
天台(てんだい)の観法を指す。十乗は『摩訶止観(ま か しかん)』に説かれる十乗観法(解脱(げだつ)の境地に至るための十種の観法)、三諦は空(くう)・仮(け)・中(ちゅう)の三諦のことで、この三諦が究極において別々のものではなくて円融(えんにゅう)しているという道理を観ずる。(嘆徳文 P.1077)