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往生諸行

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

2012年1月26日 (木) 15:55時点における林遊 (トーク | 投稿記録)による版

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法然聖人は、「大文第九明往生諸行者」(大文第九に、往生諸行を明かさば)の文によって法華や真言は雑行であるとされた。

問曰、法華眞言等をは、雜行にはいるへからすと人人の申候をは、いかかこたへ候へき

答、惠心先德、一代聖敎の要文をあつめて、往生要集をつくり給へる中に十門をたつ。その第九の往生諸業門に、法華眞言等の諸大乘經をいれ給へり。諸行と雜行と言異にして意おなし、いまの難者は、惠心の先德にまさるへからざるもの也


『禅勝房との十一箇条問答』

二問云。於法花(法華)真言者不可入雑行中云、如何可難治此難候。
二に問云。法華真言に於ては雑行中に入らずと云、如何が此難難治すべき候。

答云。恵心先徳(慧心先徳)集一代聖教造往生要集立十門、其中第九門是往生諸業也。
答云。恵心の先徳、一代聖教を集め往生要集を造り十門を立つ、其中第九門は是れ往生諸業也。

已法花(法華)真言等諸大乗経被入諸行。
すでに法華真言等諸大乗経を諸行に入らしむ。

諸行与雑行言異其意同、今難者不可勝恵心(慧心)先徳歟。
諸行・雑行と言(ことば)異にして其の意同、今の難者は恵心の先徳勝れずとや?