くしゃろん
『阿毘達磨倶舎論』のこと。三十巻。天親菩薩(5世紀頃)造。唐の玄奘訳。
説一切有部の説を中心に経量部の説を加えたもの。界品・根品・世間品・業品・睡眠品・賢聖品・智品・定品、および付論としての破我品からなり、仏教の百科全書的な内容をそなえている。
仏教教義の基礎的典籍として重視され、数多くの注釈書が作成された。異訳に真諦訳『阿毘達磨倶舎釈論』二十二巻がある。
出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社
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