三法印
出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』
さんぽういん
- 諸行無常印(梵: anityāṃ sarvasaṃskārāṃ)「すべての現象(形成されたもの)は、無常(不変ならざるもの)である」
- 諸法無我印(梵: sarvadharmā anātmānaḥ)「すべてのものごと(法)は、自己ならざるものである」
- 涅槃寂静印(梵: śāntaṃ nirvāṇaṃ)「ニルヴァーナは、安らぎである」
- 三法印
法印とは仏教の旗印の意で、仏教の根本真理を三つにまとめたもの。 諸行無常・諸法無我・涅槃寂静の三。これに一切皆苦(一切行苦)を加えたものを四法印と呼ぶ。
- 諸行無常とは、因縁によって作られたもの(有為法)は常に変化してとどまることがないということ。
- 諸法無我とは、すべてのもの(有為法・無為法)は永遠不変の実体(我)ではない。すべてのものに永遠不変の実体は存在しないということ。
- 涅槃寂静とは、煩悩の火が吹き消された状態(涅槃)究極の安穏(寂静)であるということ。
- 一切皆苦とは、あらゆる存在はすべて苦しみであるということ。(浄土真宗辞典)