自然法爾
出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』
2018年8月6日 (月) 19:05時点における林遊 (トーク | 投稿記録)による版 (ページの作成:「自然や無為という語は《老子》由来の言葉で、<br /> 「人法地、地法天、天法道、道法自然 (人は地に法〈のつと〉り、地は天...」)
自然や無為という語は《老子》由来の言葉で、
「人法地、地法天、天法道、道法自然 (人は地に法〈のつと〉り、地は天に法り、天は道に法り、道は自然に法る)」(老子25章)などといい、人間の道徳や行動なども、結局は天地自然の法に従うべきだという。このように自然という言葉は存在を示す語ではなく、ある状態を示す言葉である。人為の加わらない状態の森羅万象をすべて統一的にさす言葉を自然というのであった。自然とは、おのず(自)からしてある状態(然)を示すことを意味していた。