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帰命尽十方無礙光如来

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

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きみょうじんじっぽうむげこうにょらい 帰命尽十方無礙光如来

 阿弥陀仏の名号。南無阿弥陀仏(六字)、南無不可思議光如来(九字)に対し、十字名号と呼ばれる。天親は、『浄土論』に

「世尊、われ一心に尽十方無礙光如来帰命したてまつりて、安楽国に生ぜんと願ず(世尊我一心帰命尽十方無礙光如来願生安楽国) (七祖 29)

と述べて、阿弥陀仏への帰命の意を表している。曇鸞は、『論註』において、帰命を礼拝門、尽十方無礙光如来を讃嘆門に配当し、詳細に註釈している。これをうけて親鸞は、「行巻」に

「大行とはすなはち無礙光如来の名を称するなり」 (註 141)

と述べて大行の意義をあきらかにしている。→尽十方無礙光如来。(浄土真宗辞典)