反切
出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』
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はんせつ
はんせつ 反切
ある漢字の字音を示すのに別の漢字2字の音をもってする方法。すなわち、上の字の頭子音(声母)と下の字の頭子音を除いた部分(韻母)とを合わせて1音を構成するもの。例えば、「東」の子音は「徳紅切」で「徳」の声母[t]と「紅」の韻母[oŋ]とによって[toŋ]とする類。かえし。➡goo辞書
註釈版は読み下し文であるから省略してあるのだが、原典版では反切が載っている。
- 無量寿如来会言
- 今対如来発弘誓 当証{証字諸応反験也}無上菩提因。(原典版 P.175)
- 『無量寿如来会』にのたまはく、
- いま如来に対して弘誓を発せり。まさに無上菩提の因を証(証の字、験なり)すべし。(行巻 P.142)
と原典版では、証の字の発音を「証字 諸応反(証の字は諸応のかえし)」などとされておられた。 なお御開山は漢字語を和語で説明の意でも、反(かえし)として、国宝本和讃などの「畢竟依」などの漢語にオワリ反 ツイニ反 オワル反 キワム反などと漢字語を和語で読むときも反とされておられた。