対機説法
出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』
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たいきせっぽう 対機説法
仏が相手の素質や能力に応じて適切に教えを説くこと。随機説法ともいう。「玄義分」 には 「また如来、機に対して法を説きたまふこと多種不同なり (又如来対機説法多種不同)」 とある。(浄土真宗辞典)
◆ 参照読み込み (transclusion) JDS:対機説法
たいきせっぽう/対機説法
「機」とは「機根」、すなわち「能力・素質」のことで、「対機説法」とは「相手の能力・素質に対応した法を説くこと」を意味する。これは医者が患者の病気に応じて薬を与えることに喩えられるため「応病与薬」とも言われ、釈尊の説法の基本的な立場を表している。仏教の教えに従えば、有情は各自の業によって個性化された独自の存在であるから皆同じではなく、したがってその独自な有情を悟りに導くにも、それぞれの有情に適した法を説くことが求められる。
【参照項目】➡応病与薬
【執筆者:平岡聡】