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トーク

顕浄土方便化身土文類 (末)

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

2005年10月21日 (金) 10:17時点における林遊 (トーク | 投稿記録)による版

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 問ふ。引くところの正文はまことに信を生ずべし。ただしばしばわたくしの詞を加す。いかんぞ人の謗りを招かざらんや。

 答ふ。正文にあらずといへども、理をば失せず。もしなほ謬ることあらば、いやしくもこれを執せず。見るもの、取捨して正理に順ぜしめよ。もしひとへに謗りをなさば、またあへて辞せず。 『華厳経』の偈にのたまふがごとし。

「もし菩薩の、種々の行を修行するを見て、
善・不善の心を起すことあるを、菩薩みな摂取す」と。{以上}

まさに知るべし、謗りをなすもまたこれ結縁なり。われもし道を得ば、願はくはかれを引摂せん。かれもし道を得ば、願はくはわれを引摂せよ。すなはち菩提に至るまで、たがひに師弟とならん。 往生要集P--1177