阿那含
梵語アナーガーミン(anāgāmin)の音写。不還(ふげん)と漢訳する。再び迷いの世界にもどらない者の意。
声聞(しょうもん)の修道の階位、四果の第三位で、欲界(よくかい)の煩悩(ぼんのう)をすべて断ち切って、再び欲界に還ってこない位をいう。この果を阿那含果(不還果)といい、この果を得ようとして修行する位を阿那含向(不還向)という。→八輩