しゃば
梵語サハー(sahā)の音写。忍土(にんど)・堪忍土(かんにんど)・忍界(にんかい)と漢訳する。この現実世界のこと。
この土の衆生(しゅじょう)は、内にはもろもろの苦悩を忍んで受け、外には寒・暑・風・雨などの苦を受けて、これを堪え忍ばねばならないから、忍土・忍界などという。また聖者も、疲労や倦怠を忍んで教化(きょうけ)するから、この土を堪忍土という。