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五種の功徳

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

 ごしゅのくどく

 五念門(ごねんもん)の行を修めることによって浄土に往生して得るところの果で、五功徳門五果門(ごかもん)ともいう。

近門(ごんもん)礼拝(らいはい)によって仏果に近づくこと。
大会衆門(だいえしゅもん)讃嘆(さんだん)によって浄土の聖者(しょうじゃ)(阿弥陀仏の聖衆(しょうじゅ))の仲間に入ること。
宅門(たくもん)作願(さがん)によって()奢摩他(しゃまた))を成就すること。
屋門(おくもん)観察(かんざつ)によって(かん)毘婆舎那(びばしゃな))を成就すること。
園林遊戯地門(おんりんゆげじもん)回向(えこう)によってさとりの世界から迷いの世界にたちかえって、自在に衆生教化(きょうけ)・救済することを楽しみとすること。

『浄土論』では、はじめの四果を菩薩(ぼさつ)の入門(自利)、第五果を還相(げんそう)の出門(利他)とするが、親鸞聖人は「証巻」において五果すべて還相の益とされている。→五念門(ごねんもん)。

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

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→(証巻 P.332)