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五蘊

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

ごうん

 五陰(ごおん)ともいう。五種類の要素の集まり。蘊は、集まり、たくわえるの意。

(しき)(物質)
(じゅ)(感受作用)
(そう)(知覚表象作用)
(ぎょう)(受・想・識蘊以外の「思」などに代表される心作用)
(しき)(識別作用)

の五種のこと。

仏教ではこの五種の要素が因縁によって仮に和合したものであると説く。とくにわれわれ個人の存在についていえば、肉体面(色蘊)と精神面(受・想・行・識の四蘊)との仮の集まりにすぎないので、実体として執着すべき独立の我は存在しないと説かれる。

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。

  1. 色 物質的要素(人間の肉体を意味したが、後にはすべての物質を指すようになった)
  2. 受 感情(物事を見る、外界からの刺激を受ける「心」の機能)
  3. 想 認知(見たものについて何事かをイメージする「心」の機能)
  4. 行 意志(イメージしたものについて、何らかの意志判断を下す「心」の機能)
  5. 識 知性(外的作用(受と想)、内的作用(行)を総合して状況判断を下す「心」の機能)

外部リンク
参照WEB版浄土宗大辞典の「五蘊」の項目
JWP:五蘊