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旧訳

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

くやく

 玄奘(げんじょう)(600または602-664)以前の翻訳。(尊号 P.651)

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

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◆ 参照読み込み (transclusion) JDS:旧訳・新訳

くやく・しんやく/旧訳・新訳

中国において翻訳された経典あるいは論書等のうち、唐代の玄奘が訳した以降のものを新訳と呼び、それ以前のものを旧訳と区分する。旧訳のうち、鳩摩羅什以前の訳を古訳と呼ぶこともある。古訳の代表的な訳経僧は支謙や竺法護、旧訳は鳩摩羅什や真諦、新訳玄奘や不空などである。玄奘は旧訳を非難して新旧の区分を強調し、字義・音義に忠実な翻訳の意義を主張した。一方、鳩摩羅什の訳文は達意的であるとされるが、その流麗さが高く評価され、経典読誦の際に用いられることが多い。


【参考】河野訓『初期漢訳仏典の研究』(皇学館大学出版部、二〇〇六)、小野玄妙『仏書解説大辞典』別巻・仏教経典総論(大東出版社、一九三六)


【執筆者:工藤量導】