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永代経

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

2020年5月27日 (水) 14:52時点における林遊 (トーク | 投稿記録)による版

えいたいきょう

 祠堂経などともいう。 故人の命日ごとに永代に読経すること。 また、 故人を縁とした懇志をうけて特定の日に勤修(ごんしゅ)される法要のこと。 ある故人を縁とする初めての永代経法要は永代経開闢(かいびゃく) 法要といわれる。 浄土真宗では、 仏恩(ぶっとん) を報謝し聞法の機会を得る法要で、 故人への追善供養ではなく、 懇志は法座や寺院の維持存続を通して法義が永代に伝えられることを願って進納される。(浄土真宗辞典)

 浄土真宗では『歎異抄』第5条に「親鸞は父母の孝養(追善供養)のためとて、一返にても念仏申したること、いまだ候はず。」とあるように、死者の為の追善供養はしないことに留意。

一 親鸞は父母の孝養のためとて、一返にても念仏申したること、いまだ候はず。そのゆゑは、一切の有情はみなもつて世々生々の父母・兄弟なり。いづれもいづれも、この順次生に仏に成りてたすけ候ふべきなり。
わがちからにてはげむ善にても候はばこそ、念仏を回向して父母をもたすけ候はめ。ただ自力をすてて、いそぎ浄土のさとりをひらきなば、六道・四生のあひだ、いづれの業苦にしづめりとも、神通方便をもつて、まづ有縁度すべきなりと[云々]。(歎異抄 P.834)

法要
永代経の由来とこころ PDF(浄土真宗本願寺派 総合研究所)