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法華経

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

ほけきょう

 『妙法蓮華経(みょうほうれんげきょう)』のこと。八巻二十八(ほん)。後秦の鳩摩羅什(くまらじゅう)訳。異訳に竺法護(じくほうご)訳の『正法華経(しょうほけきょう)』十巻、闍那崛多(じゃなくった)達磨笈多(だつまぎゅうた)共訳の『添品妙法蓮華経(てんぽんみょうほうれんげきょう)』七巻があり、梵本もいくつか現存する。

 大乗経典の中では初期の成立に属する。本迹(ほんしゃく)二門に分れ、二乗作仏および釈尊の久遠成道(くおんじょうどう)のことなどを説く。中国では諸師が註釈を加えているが、智顗(ちぎ)が『法華玄義(ほっけげんぎ)』『法華文句(ほっけもんぐ)』『摩訶止観(まかしかん)』の三大部を著し、この経を釈尊出世本懐(しゅっせほんがい)の経として天台宗を大成した。

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

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御開山は、法然聖人の浄土門に入る前は天台法華宗の学僧であった。 しかし、その著作中ではほとんど『法華経』を使わない。 ただ、天台大師智顗の「五時教判」は依用され、仏教の最初の『華厳経』と最終である、最後に説かれた法華・涅槃時の『涅槃経』によって「浄土教」の法義を顕されたのであろう。いわゆる仏教のアルファとオメガである。これが御開山が『華厳経』と『涅槃経』を連引された意味である。天台の五時教判の説によって全仏教を統摂し浄土教の真意をあらわされてのであろう。
その意味では、御開山はかって学んだ天台の『法華経』から『涅槃経』へ移行されたのであろう。

法華経(ほけきょう):ウィキダルマ(WikiDharma)

ウィキペディア(Wikipedia):法華経(ほけきょう)