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忘憂

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

2014年10月15日 (水) 02:40時点における林遊 (トーク | 投稿記録)による版

ぼうゆう

 憂いを忘れること。酒の異称。(口伝鈔 P.907)

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。

蘇東坡は『洞庭春色』で酒を詠い「亦號掃愁帚(また號す愁を(はら)(ほうき))」といい、 陶淵明は『飮酒二十首』に酒を「忘憂物」とあるによるか。

『飮酒二十首』

秋菊有佳色

秋菊 佳色 有り

哀露採其英

露を衷みて其の(はなぶさ)を採り

汎此忘憂物

此れを忘憂の物に()かべて

遠我遺世情

我が遺世の情を遠くす

一觴雖獨進

一觴[1] 獨り進むと雖(いへど)も

杯盡壺自傾

()きて壺自ら傾く。

日入群動息

日入りて群動()

歸鳥趨林鳴

歸鳥 林に趨(おもむ)きて鳴く

嘯傲東軒下

嘯傲す東軒の下

聊復得此生

聊(いささ)か 復(ま)た此の生を得ん

  1. 觴は、杯の意。