さんたいそうそく
空(くう)・仮(け)・中(ちゅう)の三諦が円融(えんにゅう)しているという天台宗の根本教理。 すべての存在は実体がなく、空無(くうむ)であり (空諦)、ただ因縁(いんねん)によって仮に存在しているだけであるが (仮諦)、実は空や仮によって一面的にとらえられるものではなく、言説思慮の胎生とはならない (中諦)。 この三諦が区別なく融合していることを三諦相即という。 (要集 P.917)