さんしゃを
『法華経』「譬喩品(ひゆぼん)」の火宅(かたく)三車の喩えによっていう。この喩えは、火宅の邸宅から子供を救い出すために、羊鹿牛の三車(玩具の乗物)を与えるからといって、屋外につれだすというもの。羊車(ようしゃ)・鹿車(ろくしゃ)・牛車(ごしゃ)をそれぞれ声聞乗(しょうもんじょう)・縁覚乗(えんがくじょう)・菩薩乗(ぼさつじょう)に喩える。 (安楽集 P.233)