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二種世間

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

にしゅ-せけん

 器世間(きせけん)と衆生世間との二種。

①器世間。 有情を入れる器であるところの世界。 有情に受用(じゅゆう)される自然世界のこと。 つまり浄土を構成する環境世界をいう。
②衆生世間。 器世間に対して、そこに住する主体である有情の心身の世界のこと。 つまり浄土の阿弥陀仏や聖衆(しょうじゅ) (浄土の聖者) のことをいう。
出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

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にしゅ-せけん 二種世間

 器世間と衆生世間のこと。器世間とは、衆生を入れる器であるところの世界の意で、衆生に受用(じゅゆう)される世界のこと。衆生世間とは器世間に住するもののこと。『浄土論』には

「器世間清浄とは、向に説くがごときの十七種の荘厳仏土功徳成就、これを器世間清浄と名づく。衆生世間清浄とは、向に説くがごときの八種の荘厳仏功徳成就と、四種の荘厳菩薩功徳成就と、これを衆生世間清浄と名づく」(証巻引文・註 323)

とあり、浄土を器世間清浄、浄土に住している阿弥陀仏や聖衆(しょうじゅ)を衆生世間清浄としている。(浄土真宗辞典)