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和讃

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

わさん

 【左訓】「やはらげほめ」(異本)(浄土 P.573)

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。

わさん 和讃

 和語で三宝を讃嘆する七五調の詩歌のこと。親鸞には四句一首の和讃が500首余りある。和語の『教行信証』ともいわれる「三帖和讃」(『浄土和讃』・『高僧和讃』・『正像末和讃』)や、聖徳太子を讃詠する『皇太子聖徳奉讃』「大日本国粟散王聖徳太子奉讃」などがある。「国宝本」「現世利益和讃」(註 573)には「やはらげほめ」と左訓がある。 →正信偈。(浄土真宗辞典)

◆ 参照読み込み (transclusion) jds:和讃

わさん/和讃

日本語による仏教讃歌の一種。インドの梵讃、中国の漢讃に対し、和語による讃歌という意味で名づけられた。内容は、仏・菩薩功徳や教法、高僧などの教えや行跡を褒め称えたもので、形式は、七五調四句を一連として構成される。古くは奈良時代の「法華讃歎」などが、その原型と考えられるが、平安時代中期「讃歎」の流行を受け成立、定着した。代表的なものとして千観の「極楽国弥陀和讃」や伝源信の「来迎和讃」などがあり、その多くが平安中期の叡山浄土教の影響を受け流布したものである。その後、和讃は広く民衆の間に広まり、仏教布教だけでなく、日本の音楽にも大きな影響を与え、民謡や歌謡などの歌唱法にその形跡が見られる。


【参照項目】➡梵讃漢讃


【執筆者:和田典善】


吉水流詠唱において、五・七・五・七・七の和歌に節付けした詠歌に対し、リズミカルな七五調に節付けしたもの。「光明摂取和讃」、「地蔵和讃」、「来迎和讃」などがある。現在「いけらば念仏和讃」の歌詞が法然作の唯一の和讃


【参照項目】➡詠歌詠唱吉水流詠唱


【執筆者:松濤基道】