大阿弥陀経
出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』
だいあみだきょう
『阿弥陀三耶三仏薩楼仏檀過度人道経(あみださんやさんぶつさるぶつだんかどにんどうきょう)』のこと。二巻。呉の支謙訳とされている。阿弥陀仏の二十四願を説く。『大経』の異訳の一。
出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社
区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社
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- 新纂浄土宗大辞典から転送
あみださんやさんぶつさるぶつだんかどにんどうきょう/阿弥陀三耶三仏薩楼仏檀過度人道経
二巻。呉・支謙訳。『無量寿経』の異訳。『大阿弥陀経』の通称で知られる。訳者については支婁迦讖とする説もあるが、支謙訳とみなすのが定説である。現存する無量寿経経典群のなかで最も古い形を保持していると考えられており、『平等覚経』とともに初期無量寿経に分類される。文章はすべて散文で、内容としては、本願を二四とし、阿弥陀仏の入滅に言及する点が特徴的である。これらは『無量寿経』とは異なる点であり、原始浄土思想を理解するために重要なものである。また法然は『選択集』三において本経(浄全一・一〇五上/正蔵一二・三〇一上)を引用した後に「この中の選択とは、すなわちこれ取捨の義なり」(聖典三・一一五/昭法全三一八)と述べる。さらに、本経と『無量寿経』の対応個所を並べ『無量寿経』の「摂取」を「選択」と同義とするなど、本経は法然の選択思想に影響を与えている。
【所収】浄全一、正蔵一二
【参照項目】➡無量寿経
【執筆者:石田一裕】