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大集経

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

だいじっきょう

 『大方等大集経』のこと。六十巻。前二十六巻と「日密分(にちみつぶん)」三巻は北涼の曇無讖(どんむしん)訳、「無尽意品(むじんいぼん)」四巻は智厳(ちごん)宝雲(ほううん)共訳、「日蔵分(にちぞうぶん)」十二巻「月蔵分(がつぞうぶん)」十一巻「須弥蔵分(しゅみぞうぶん)」二巻は隋の那連提耶舎(なれんだいやしゃ)訳とされ、隋の僧就が一部としてまとめたもの。

仏が十方(じっぽう)の仏・菩薩や諸天を集めて大乗の法を説いたもので、空思想に加えて、密教的要素が濃い。また「月蔵分」巻十には、五箇五百年(釈尊滅後の仏教の展開を五種の五百年に区切って表すもの)をあげ、末法のすがたを説く。

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

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