しゅくめい-ろん
運命論ともいう。世の中の出来事はすべて、あらかじめそうなるように定められていて、人間の努力ではそれを変更できない、とする考え方。 仏教の因果論を、因果応報の面を特に強く主張すると宿命論になってしまうことがある。真宗の場合、「法の深信」を抜きにして単独の「機の深信」と結びつけて悪因悪果・善因善果(正確には悪因苦果・善因楽果)を強調すると宿命論に陥りやすい。