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宿業

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

しゅくごう

 過去世に造った善悪の業のこと。これは過去世になした行為が原因となって、今生の在り方が規定されるという考えにもとづいている。→補註5。(歎異抄 P.842歎異抄 P.844唯信鈔 P.1354)

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。

御開山の著述には宿業といふ語は無い。

しゅくごう 宿業

 梵語プールヴァ・カルマン (pūrva-karman) の異訳。過去世に造った善悪の業、または善悪の行為の力のこと。→補註5七祖-補註6。(浄土真宗辞典)

補註5
七祖-補註6

◆ 参照読み込み (transclusion) JDS:宿業

しゅくごう/宿業

宿世(前世・過去世)につくった善悪の業のこと。『観経疏定善義に「ただ勢志と宿業、縁有る者のみ、すなわちこの光を覩触とそくすることを得ることを明かし」(聖典二・二七七/浄全二・五一上)、『四十八巻伝』三三に「上人左遷の罪に当たり給いぬる事、如何なる宿業にて斯かる事を見聞くらんとて、勅勘を蒙り給える上人は、御歎きいとなかりけるに、禅閤の御悲しみ浅からざりけり」(聖典六・五四七)とあり、前者は善の宿業、後者は悪の宿業の用例である。宿世悪業の意味で使用されることが多く、特に善業を表現する場合は宿善の語を用いる。宿善がないことを無宿善といい、浄土真宗においてはこの宿善の有無を重視している。


【資料】『俱舎論』三(正蔵二九・一五中


【参照項目】➡


【執筆者:大屋正順】