有相
出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』
うそう
有相の善根。 具体的なすがたかたちをとる浄土の往生を願って修める善根。 (安楽集 P.197)
有相の機類。 執着の心にとらわれた存在。 (往生礼讃 P.691)
出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社
区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社
区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。
◆ 参照読み込み (transclusion) JDS:有相・無相
うそう・むそう/有相・無相
有相とは相のあるものをいい、無相とは相のないものをいう。一般に有相は執着や実体的な捉え方、すなわち有漏の境界を表し、無相は無執着・無我・空といった無漏の境界を表すものの意味で用いられることが多い。ただし、浄土宗においては極楽浄土および阿弥陀仏を有相として捉えているが、この有相は有漏の境界を意味するものではない。極楽浄土の有相荘厳や阿弥陀仏の人格性・救済作用は、四十八願成就によって実現されたものであるから、有漏の有相とは次元が異なる。すなわち、極楽浄土および阿弥陀仏の特質である有相性は、空や無我といった無相を踏まえた上で示されたものであり、無漏の境界のものであるから、勝義の有相といえる。
【執筆者:曽根宣雄】