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権社・実社

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

ごんしゃ・じっしゃ

 当時、神祇を権社の神と実社の神に二分する説があった。仏・菩薩を本地(ほんじ)とする神を権社といい、仏・菩薩の垂迹(すいしゃく)でない神を実社という。 (持名鈔 P.1009)

出典(教学伝道研究センター編『浄土真宗聖典(注釈版)第二版』本願寺出版社
『浄土真宗聖典(注釈版)七祖篇』本願寺出版社

区切り線以下の文章は各投稿者の意見であり本願寺派の見解ではありません。

神祇
権社・実社

日本神話に登場する神の分類で、天つ神を天神といい国つ神を地祇といい天神地祇とか神祇と称する。天つ神は高天原にいる神々で、国つ神は地に現れた神々の総称とされる。
なお、親鸞聖人は当時流行していた「本地垂迹説」(日本の神を仏・菩薩の仮の現れとする説)ではなく、旧来の「護法善神説」を採っておられた。いわゆる、梵天や帝釈天のように仏法を守護する神を善神とし、反対に人々に危害を加えたり仏道修行の妨げをする神を悪鬼神であるとされ、日本の旧来の神々もその善神・悪神の範疇であると考えておられた。

参照WEB版浄土宗大辞典の「権社・実社」の項目