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獅子身中の虫

出典: 浄土真宗聖典『ウィキアーカイブ(WikiArc)』

しし-しんちゅうのむし

しし-しんちゅうのむし 獅子身中の虫

 仏教を貶めるのは異教徒ではなく仏教徒自身であることの喩え。『蓮華面経』や『梵網経』などに出る。獅子を滅ぼすのは体の外にいるものではなく身の中からむしばむ虫であるという意。『御消息』第28通に

「仏法者のやぶるにたとへたるには、獅子の身中の虫の獅子をくらふがごとしと候へば、念仏者をば仏法者のやぶりさまたげ候ふなり」(註 791)

とある。(浄土真宗辞典)

  • 獅子とは、百獣の王とされるライオンのこと。ただシナにはライオンが居なかったので、神格化された想像上の動物とされた。神社にある阿吽の一対の狛犬はライオンの像である。
獅子の身中の虫の獅子をくらふがごとし
獅子吼
大師子王
人雄獅子